2010年9月14日火曜日

気が晴れない年




しばらく北海道の実家に行っていた。旭川、札幌のワイン会で懐かしい方々に再会。大変お世話になりました。
東京も暑かったけれど、涼しいはずの札幌の暑かったこと。
真っ青な空とからっとした天候のソノマに戻ってほっとした。でも涼しい日々が続いて、ブドウの熟成が遅れている。遅れているのに、私がソノマに戻る数日前に突然気温が上がったという。そしてブドウは暑すぎて干しブドウ状態になってしまったのもあると聞いた。ブドウ栽培管理をしている知り合いが管理している畑では30%も干しブドウになってしまった畑もあるという。
その後、温暖な日々が続いて、スパークリングワイン用のブドウと白ワイン用の品種の収穫がぼつぼつと始まっている。赤ワインが熟するには、まだ時間がかかりそうだ。
今年は栽培農家にとってはあまり気持ちが晴れない年だ。10月にやってくるインディアンサマー(真夏のように高気温になる)に期待している。

2010年8月10日火曜日

新テイスティングルーム



ナパ・ヴァレーのヨントヴィルという小さな町に新しいテイスティングルームがオープンした。Somerstonというワイナリーのテイスティングルームだ。
ヨントヴィルは小さな町ではあるけれど、画廊、リゾートホテル、フレンチランドリーを含む高級レストランがあることで知られるツーリストのメッカ。
このテイスティングルームは今までの一般的に見られるテイスティングルームとはちょっと違っている。広々とした室内にカウンターが2つ。品のいいワインバーみたい。ギャラリーとしても機能していて、壁に斬新な絵画が展示されている。それから嬉しいのはたいていのテイスティングルームは遅くても5時、スパークリングのテイスティングルームだと6時に終了なのだけれど、ここはなんと夜の10時までオープン。ディナーを食べ終えて、ちょっと1グラスというときに便利。
Somerstonのワイナリーはナパヴァレーの北東の山の中にあって広大な土地を所有している。ここまで試飲にやってくるのは大変ということでヨントヴィルにオープンしたもの。ここのワインをもっと知りたいという人は広大な土地をワゴンで巡るツアーを8月から行っている。

2010年8月2日月曜日

ワイン処理テイスティング



相棒が属するボルドークラブのメンバーの一人、トムは裏庭の一角に中は干草、外側を粘土で固めて作った(日本の土蔵?に近い)ワインセラーを建ててワインを保存している。例えばリッジのソノマカウンティにあるワイナリーLytton Springsも、この方法でワイナリーを建てた。セラーの中はすっきりと整頓されていて、ラベルが見やすいようにラックが並んでいる。50ケースに抑えるようにワインを買っているのだとか。
もともとはネーミングどおり、ボルドーのワインをテイスティングする会だったのだけれど、年月を重ねるうちにいろんなテーマでワイン会を開催するようになっている。
トムは1年に一度友人を招いて、古いヴィンテージで処理をすべきかどうか迷っているワインをオープンしてみんなに振舞い、ピークを超えたものと、そうではないものを確認するという粋なイベントを開く。開催時刻は午後の4時から太陽が沈むまで。
相棒についていそいそと出かけた。5時ころだったけれど、30人くらい来ていた。それぞれがフィンガーフードを持参。トムはソーセージとお肉をBQして振舞ってくれた。
ざっと数えてみたらオープンされたボトルは30本ほど。ほとんどが1998年、古いのは1970年代のもあった。カリフォルニアワイン、フランスワインが半々くらい。いかれたワインは数少なかったけれど、感激するワインもあまりなかった。2004年のWilliams Selyem のWest Roadのピノは、まだフルーティで良いワインだった。
トムの奥様が「これはどうかしらと思ってセラーからもってきたんだけど」といってオープンしたのが1993年のブルゴーニュー、ドメーヌ・デュジャック、畑はジュヴレ・シャンベルタン。コルクがちょっと痛んでいたから、ワインのコンディションは理想的ではないだろうけれど、上品で繊細、絶品!ということはなかったけれど、いいワインだった。

2010年7月19日月曜日

バスティーユ・デイ


ソノマにワイルドタイムという会社がある。友人夫妻が経営するケータリング会社だ。この会社のキッチンのある建物には大きな庭とダイニングルームがある。そこを利用して2ヶ月に一度、水曜日にヨーロッパの国をテーマに食事会を開く。
7月14日はバスティーユ・デイ(フランス革命記念日)にあたるので、フランスがテーマ。電話で予約を入れるとジョアンは「ウイー・マダム!コメサバ?」とフランス語で応答。
この日はなんと160人が参加。ステージで歌手がアコーディオンを弾きながらフランスの歌を歌うと、半分以上の人が腕を振り上げて合唱しだした。ソノマに多くのフランス系の人たちが住んでいることに驚いた。日本人は私一人。終戦記念日に君が代を演奏してくれても、どこの国の歌か、みんなわからないだろうね(笑)
オニオンとオリーブの実とアンチョビがはいったフランスのクラシックなメニュー、オニオンタルトから食事が始まった。
友人たち10人でひとつのテーブルを囲んだ。私は革命日のワインて何?という感じでよくわからないので、スペインのアルバニーニョを持参。夏らしくさっぱりとしていて好評だった。それから各自が持参したシャルドネ、ピノ、カベルネ、ジンファンデル、シラーとカリフォルニアワインのオンパレード。
オーガニックの桃とベリーにマデレーンというふっくらとしたクッキーが付いたデザート。
フランス系じゃないけれど、ワインと食事を楽しむ理由として、革命っていうのもいいよね。

2010年7月13日火曜日

オイスター&ワイン


オイスターと楽しむワインというと酸味の利いたきりっとしたワインがいい。例えばロワールのミュスカデ。値段もバカ高ではなくて気軽に飲めるのがいい。
カリフォルニアのソーヴィニヨン・ブランもオイスタートの相性がいい。でもスタイルによってはフルーティすぎて、ワインとしては美味しいけれどオイスターと一緒だと、少しだれるかなというのもなきにしもあらず。
カーネロスにあるワイナリーが、とっても美味しい、そしてオイスターにぴったりのワインを造っている。ロブレド・ワイナリー(Robledo)のソーヴィニヨン・ブラン($20)だ。
このワイナリーのストーリーはアメリカンドリームそのもの。数ヶ月前にはメキシコの大統領がワシントンを訪問した際、長老のロブレド氏はホワイトハウスに招待されている。一家の主、レイナルド・ロブレドが若い時にメキシコからカリフォルニアへやってきてブドウ畑で働いた。こつこつと働いて今では300エーカー(14のブドウ畑)という自社畑をソノマ、ナパ、レイク・カウンティに所有。ワイナリーもオープン。醸造から栽培、全て家族11人(2姉妹、9兄弟)で行っている。
オイスターにマッチするという意見は私だけではないようで、同ワイナリーでは7月17日にオイスター&ワインというイベントを開催する。

2010年7月6日火曜日

独立記念日



30度を超える暑い独立記念日となった。プールで泳ぐというより体を冷やして、スパークリングワインにビール。7時近くになると涼しい風画吹き始めたので、それからBQをメインにしたディナー。今年は町の花火大会に行かずに、どーんという音を聞きながら、赤ワインを仲間たちと飲み続けた。
ディナーの仲間の一人、ランドムリッジのビルは毎日ブドウ畑の手入れで忙しいという。冬に雨がたくさん降ったので、今まで見たことがないほどにどこのぶどう畑も葉がびっしり。それを切って、下草も耕して、たくさんついた房をやがて切り落としていく。硬い緑色の粒がはっきりと見えるほどに成長している。でも例年より2週間は遅れているとのことで、今年の収穫時期は遅くなりそうだ。

2010年6月28日月曜日

Bistro Sabor


サンフランシスコで200ほどのピノ・ノワールだけのテイスティングがあった。ソノマは30度を越す暑さなのにサンフランシスコは20度とひんやり。典型的なサンフランシスコの夏。その涼しさに備えて長袖のブラウスにジーンズ、歩きやすいスポーティな靴を履いて試飲をこなした。4時過ぎに帰路に着いたら、ラッシュアワー。思ったより帰り着くのに時間がかかった。
この日の夕方、ナパの町のカジュアルなラテンフッドのビストロBistro Saborのオープニングに招待されていた。家に帰って着替える時間がなくなったので、そのままレストランに駆けつけた。
オープニングだから、少しだけドレスアップした人たちが多かった。サンダルくらい車に積んでおけばよかったなと思ったけれど後の祭り。
3社ほどのワイナリーが赤ワインを注いでいた。タコス風の食べ物にあうのかなあと思いながら、でも飲んだことのないブランドなので、まずは試飲しようとカウンターに行った。太目のアイラインをくっきりと描いた女性がワインを注いでいた。胡散臭そうに私を見て、なるべくなら注ぎたくないとはっきりと顔に書いてある。グラスがなくなったから、入り口のカウンターから持ってくるようにと私に言った。いやな気がしたけれど素直にしたがってグラスを持参。私の前の女性には丁寧に説明していたのに、私には一言も話さずどうでもいいといった様子でワインを注ぐ。
「品種のブレンドは?」投げやりにボルドー品種の名前を挙げた。
「ああ、ボルドー・ブレンドね」といってそこを離れた。ふと振り返ると彼女は私を凝視していたらしくあわてて視線をはずした。「なんなのあんた」とよっぽど言いに行こうかと思ったけれど、最近気管支炎を患って疲労気味で気が短くなっているのを自覚していたから抑えた。
油でからっと揚げたタコスに鮭の酢漬け、ベジタリアン用に豆、ビーフ(これは辛すぎて絶対に赤ワインにマッチしない)がのっていて美味しかった。
Cejaワイナリーのオーナーであるアメリア・セハさんの息子がオープンしたビストロ。母親のアメリアさんがお客さんたちに挨拶していた。私を見つけて、写真に収め、みんなにこのレストランを広めてくださいとにこやかに言った。一人でワイナリーを立ち上げた女性だ。
ナパの町(ワイナリーではなくて)の多くの住民は閉鎖的で田舎のスノブだ。一人だけでやってきた日本の女(私)を、遠くからちらちらと見ている。絶対に微笑まない。
それにしても服装だけで人を判断するのは、なんとも浅はかで情けない。人によって、事情があることを想像(もし想像力があるなら)したり、表面だけで人を評価しない大人になる努力をすることを期待するのは期待のし過ぎ?