2010年8月10日火曜日

新テイスティングルーム



ナパ・ヴァレーのヨントヴィルという小さな町に新しいテイスティングルームがオープンした。Somerstonというワイナリーのテイスティングルームだ。
ヨントヴィルは小さな町ではあるけれど、画廊、リゾートホテル、フレンチランドリーを含む高級レストランがあることで知られるツーリストのメッカ。
このテイスティングルームは今までの一般的に見られるテイスティングルームとはちょっと違っている。広々とした室内にカウンターが2つ。品のいいワインバーみたい。ギャラリーとしても機能していて、壁に斬新な絵画が展示されている。それから嬉しいのはたいていのテイスティングルームは遅くても5時、スパークリングのテイスティングルームだと6時に終了なのだけれど、ここはなんと夜の10時までオープン。ディナーを食べ終えて、ちょっと1グラスというときに便利。
Somerstonのワイナリーはナパヴァレーの北東の山の中にあって広大な土地を所有している。ここまで試飲にやってくるのは大変ということでヨントヴィルにオープンしたもの。ここのワインをもっと知りたいという人は広大な土地をワゴンで巡るツアーを8月から行っている。

2010年8月2日月曜日

ワイン処理テイスティング



相棒が属するボルドークラブのメンバーの一人、トムは裏庭の一角に中は干草、外側を粘土で固めて作った(日本の土蔵?に近い)ワインセラーを建ててワインを保存している。例えばリッジのソノマカウンティにあるワイナリーLytton Springsも、この方法でワイナリーを建てた。セラーの中はすっきりと整頓されていて、ラベルが見やすいようにラックが並んでいる。50ケースに抑えるようにワインを買っているのだとか。
もともとはネーミングどおり、ボルドーのワインをテイスティングする会だったのだけれど、年月を重ねるうちにいろんなテーマでワイン会を開催するようになっている。
トムは1年に一度友人を招いて、古いヴィンテージで処理をすべきかどうか迷っているワインをオープンしてみんなに振舞い、ピークを超えたものと、そうではないものを確認するという粋なイベントを開く。開催時刻は午後の4時から太陽が沈むまで。
相棒についていそいそと出かけた。5時ころだったけれど、30人くらい来ていた。それぞれがフィンガーフードを持参。トムはソーセージとお肉をBQして振舞ってくれた。
ざっと数えてみたらオープンされたボトルは30本ほど。ほとんどが1998年、古いのは1970年代のもあった。カリフォルニアワイン、フランスワインが半々くらい。いかれたワインは数少なかったけれど、感激するワインもあまりなかった。2004年のWilliams Selyem のWest Roadのピノは、まだフルーティで良いワインだった。
トムの奥様が「これはどうかしらと思ってセラーからもってきたんだけど」といってオープンしたのが1993年のブルゴーニュー、ドメーヌ・デュジャック、畑はジュヴレ・シャンベルタン。コルクがちょっと痛んでいたから、ワインのコンディションは理想的ではないだろうけれど、上品で繊細、絶品!ということはなかったけれど、いいワインだった。