2010年5月31日月曜日

ピノとジャズ



5月も中ごろだというのに、日中は15度夜は7度という寒い日々が続く。そして雨が降る。たっぷりと水分を吸い込んで、木々は瑞々しい緑色。でも開花時期のブドウにとっては不都合な雨。
そんな中、ソノマのプラザで恒例のワイン&ソングというイベントが開催された。プラザのカフェやレストランでバンド演奏が行われていて、地元のワイナリーがワインを注ぎ、おつまみ?が付くというイベントだ。チケットを買った人たちは好きなレストラン、カフェを回ってワインとおつまみとバンド演奏を楽しむ。
私はチケットを買わないで、このイベントに参加しているカフェで女友達とランチ。1時ころ、雨雲が現れて、ざあっと雨。ガーデンなのでパラソルで雨を避けて座っていたら、雨が止んだ。その後は少しだけ日が照って、ちょうどいい気温。バンド演奏を聴くことにして、女友達と二人、イベントのチケットに含まれていないワインを1本買って、土曜日の午後のひとときをリラックスし楽しく過ごした。買ったボトルはソノマ・ヴァレーのワイナリー、ソージョーム(Sojourm)の2008年ピノ・ノワール, Sonoma Coast。よく熟した味わいなのだけれど、しつこさと重さがなくて、この日の気温とカフェの雰囲気にぴったり。ガーデンテラスでピノとジャズ。いいね。

2010年5月19日水曜日

Wine Club




ぶどう畑は枝が1mほどに伸びて、澄んだ緑色。小さな粟粒みたいなつぼみが見える。後2週間ほどで開花だという。今年は雨がたくさん降ったので、土は水分をたくさん含んでいるから、もし開花時期に雨が降らなければたくさんの房がつきそうだ。
相棒が所属しているワインクラブのひとつに、ひょんなことからゲストとして参加させてもらった。1979年に16人で結成。今も16人が限定。以前は2人の女性がメンバーだったけれど、今は男性ばかり。女性は結婚出産があるので、辞めていったのだろう。
「結成以来のメンバーがほとんどです。辞める人はいなくて、亡くなった人が出た後に次のメンバーが入っています」と背の高い温厚な紳士が話してくれた。
結成理由は、ボルドーのワインなど一人で買って飲むには高すぎるから、若い仲間が集まって飲もうよということから始まった。今は、もうさまざまなワインを飲んできているから、今回の例会のように、変わったテーマでワインを集めて試飲している。
この日のワインはシシリー、イタリア、リグリア(イタリア北西部の州)、サルジニア、レバノン、ギリシアなどの白と赤、8種類のワインだった。
例会用のワインを買ったり、場所をアレンジしたりするのは担当者一人ではなくて、それぞれがテーマを提案してみんなが賛成したら、提案者がその例会を仕切る。そのテーマでワインを集めて、会場も決まっているけれど、時には違ったレストランで開いたりしている。
試験管でワインを分析するような飲み方ではなくて、リラックスして飲んでいた。この日はセルフサービスでケータリングで用意した料理を食べながら和気藹々。テーマによってはきっちり試飲して順位をつけて話し合う。ゆったりとしていて、いい感じ。
熟年の紳士たちはこの日だけのゲストとして認められたアジア人の女性(私)にフレンドリーできちんとそれぞれが自己紹介をしてくれた。
こういうクラブっていいよね。うらやましい。

2010年5月12日水曜日

母の日



母の日の定番はブランチ。お天気がよい日だとレストランのガーデンテラスなどで家族そろってブランチを楽しむ。クラッシックな家族だとお母さんは白い花のコサージュなどを胸に飾って幸せそう。
今年の母の日はブランチの時間帯に雨。ガーデンテラスで食事をしていたら、大急ぎで中へ移動しなければならなかっただろう。
私はというと、娘がサンディエゴで司法試験の猛勉強中なので、ブランチを作ってくれる人がいない、母の日となった。一緒に休暇でハワイに行ったときに、5ドルで彼女が母の日のプレゼントをといって貝殻で作った指輪を買ってくれた。勉強ばかりで働く時間がないので、5ドルが精一杯。それでもなかなか洒落た指輪で、友人たちの目に留まって素敵だといってくれた。
相棒が娘の代わりにランの鉢植えを買ってきてくれた。ケータリングのビジネスをしている友人がブランチにいらっしゃいと電話をくれたので、グローリアフェラーのスパークリングワインとケラー・エステート(Keller Estate, La Cruz Vinyard)の2005年ピノを持参していそいそと出かけた。
友人のジョアンのハズバンドのキースが料理を、相棒がサービスを担当。キーシュ、ファヴァビーンのスープ、サーモンのグリル、スライスしたポテトのグラタン、サヤインゲンとシイタケを炒めた物。その朝買ってきたというイチゴのヴァシュランと呼ばれるケーキ。
キースはシェフなので、どの1品も美味しい。相棒のサービス振りはなんとも頼りなく、スープをこぼしそうになったりではらはら。ダイニングルームの窓から濃い緑の木々と丘に降りしきる雨を眺めながら、この町のどこのブランチよりも美味しいブランチを楽しんだ。
ケラー・エステートのピノ・ノワールはサーモンにぴったりとマッチ。とっても品質のいいピノノワール。ペタルマ川の近くの丘の上にあるワイナリーで、涼しい風が吹く。そのためか十分に熟したブドウから造られているのに、驚くほどエレガント。最近、醸造責任者が辞めたと耳にした。このエレガントなスタイルが変わらないといいな。
娘不在の母の日だったけれど、心温まる友人との母の日。幸せに過ごした。

2010年5月5日水曜日

卒業式と休暇



娘がサンディエゴにある法律学校を卒業したので卒業式に行ってきた。海沿いの都市なので朝は霧がかかって肌寒かった。サマードレスを持参したので寒かったらどうしようと心配したのだけれど式が始まった午前11時ころには南カリフォルニアの太陽が顔を出して、出席者は配られた小冊子をかざして太陽を避けるほど。式が行われるステージへ列を作って歩いていくところの写真を撮りに近づいたら、娘のキャップがずり落ちそうなのが見えた。思わず「キャップ!」と叫んでしまった。まったく恥ずかしい母親だわと、いまさらながら恥じている。
卒業祝いに親子3人でカワイ島に行ってきた。娘が高校時代と大学生のときに母娘で2度ほど来たことのある土地なので、センチメンタルジャーニーというところ。娘の父親はこの島は初めて。彼の造るワインはハワイでよく出るようだ。3軒のレストランへ行ったら、3店とも彼が造っているワイナリーのワインがワインリストに載っていた。カウンター・ポイントが80ドル。高すぎるよねというので、飲まなかった。
海の色がなんといっても美しい。何も考えずぼんやり眺めていても飽きない。食べて飲んでしっかりと休養してきた。またすぐに行きたいなあ!