2010年4月24日土曜日

レストラン Camino




オークランドにオープンした話題のレストランへ行ってみた。有名レストラン「シェ・パネー(Chez Panisse)」の元シェフ、ルッセル・モーアがオープンしたレストランだ。古い家具店を改造したもので、広々として飾り気がなく、でもどこか都会的な雰囲気。大きな宴会場のようにテーブルがずらりと並んでいる。でも天井が高く広々としていて窮屈な感じがない。お客さんで混んできたら、大宴会をしているような華やいだムードがかもし出されて、なんだか宴会気分でわくわく。
メニューに載っている料理の数は少ない。でもその日に手に入った新鮮な食材を使って料理するのが特色。
この日はグリルしたアスパラにチリとア-モンドとヘイズルナッツのソース。ブラッド・オレンジに、グレープフルーツ、ビーツと他のグリーンのサラダ菜とフラットブレッド。ダックの胸肉と脚のグリルに、ベルジャン・エンディーヴ、ポテトとオリーブのグラタン、ブラッドオレンジソース付きローカルの蟹とイカのグリルにガルバンゾビーン、サフロンとチリのソースなど、この日のメニューは9品種。
ワインリストはインターナショナルだ。ローヌ、ロワール、カンパーニア、ピエモンテ、トスカーナ、リオハ、レッドウッド・ヴァレー(カリフォルニア)ウイラメッテ・ヴァレー(オレゴン)、ブルゴーニュと数は多くないけれど、ここの料理にマッチするワインをきっちりと選んでいる。
料理の値段は9-25ドル、ワインは36-110ドル(ブルゴーニューのひとつのワインだけが110ドル)。安くはないけれど目の玉が飛び出るような高いレストランではない。近くに行ったらまた行きたいレストラン。

2010年4月16日金曜日

ソノマでロケ



The Wine Guy Unplugged with Anthony Gilardi というタイトルでテレビ番組を作ることになったというので、ソノマにロケにやってきた。Cline Cellarsと Jacuzzi Family Vineyards、 Sunflower Café、その他数箇所でロケをしていた。
たまたま知り合いになったプロデューサーがCline Cellarsで4時から撮影に入るから見においでというので、のこのこと出かけた、それも4時きっちりに。雨天の多い近頃には珍しく、よく晴れた日だった。夕方のお日様がさんさんと注いでいる。クルーがやってきていろいろと装置を設置して、5時になってようやく出演者がやってきた。アンソニーのゲストとして地元のソムリエ、クリス・ソーヤーが競演。
クリスが私を見つけてハーイと手を振って近づいてきた。「ドーラン、嫌いだよ」とクリスが嘆く。「でも男前だわよ」といってあげたら「サンキュー!」とにっこり。細身でイタリア系の面立ちのアンソニーは、目元もきれいにメイクアップされていた。
ようやく撮影が始まった。車でクラインを訪れるところから撮影開始。遠くに止めた車がアクションの号令でで動き出す。ワイナリーに近づく。二人が出てくる。どうもうまくいかなかったようだ。もう一度とまた車が戻る。ワイナリーのテイスティングルームへやってきた訪問者の車が駐車場を通過。そしてツーリストがぞろぞろとテイステイングルームに向かって歩く。辛抱強く待って、また撮影。オーケーが出た。次はクラインのオーナーとクリスとアンソニーたちが庭のピクニックテーブルでワインを飲むシーン。ずいぶんと時間がかかっている。いくら夏時間になったとはいえ、まだ4月。もうじき日が沈むなあと気がかりだった。落ちていく日差しがうまく絵にならないらしく、ピクニックテーブルを違う場所に移し始めた。ここまででもう6時。家に帰ることにした。
翌日は行きつけのサンフラワー・カフェで4時からということだったけれど5時30分に行ったら、ようやく撮影が始まろうとしていた。ここも写真だけ撮って帰宅。翌日、聞いたら8時までかかったとか。バーを埋めていたボランティアのエキストラさんたちは安物のワインを常にグラスいっぱいに注がれて、ご機嫌で帰ったとか。
番組を作るというのはすごく時間と辛抱のいることなのだね。
これはパイロットプログラムなので、いろんなチャンネルに送って、好評ならどこかのチャンネルで放映される。そうしたら、ソノマの次はイタリアのトスカーナ、それからアルゼンチンに行く予定だそうだ。成功するといいね。

2010年4月5日月曜日

ナパの楽しい場所 


Blog Uncorked

ナパの町の東側にちょっと面白い所がある。もともとは今は閉鎖されてしまったワインセンター「コピア」を中心にツーリストがやってくる新メッカにしようと開発された。不景気、コピアの閉鎖で計画していたようにはツーリストが集まらないけれど、ローカルの関心を集めるための、コンサートやサルサレッスンを周期的に開催している。サンフランシスコのフェリー・プラザをモデルにしたもので、その規模は半分。コーヒー、カフェ、スパイス屋さん、お茶屋さん、オイスターバー、ワイン&チーズバーとあって、ちょっと時間をつぶそうというときに楽しめる。Oxbowの向かいにuncorked というテイスティングルームがあったので、寄ってみた。
もともとは栽培専門でワイナリーにブドウを売っていたのだけれど、今は少量だけ自分のワインを生産している。
価格は安くもなく、すごく高いこともない。質は予想したよりも良かった。白より、赤ワインのほうがいい。特にAhufeldt の2006年のカベルネ・フラン($34)は個性的。
この日はオーナー自らがテイスティングのカウンターに立っていた。元弁護士、そしてギターを弾くという。テイスティングルームにエレクトーンと真っ白なギターが置いてある。音楽好きな方は誰でもひいてくださいとのこと。時には生バンド入りのテイスティングになるとか。
もうひとつユニークなのは、ボルドー系品種の3つの樽が設置してあって、自分好みのブレンドができるとうことだ。前もって予約を入れること(一人35ドル)。これも楽しいかもしれない。平日の午後、ぶらっと立ち寄って楽しいひとときを過ごした。