2008年7月27日日曜日

娘のスパゲティ&レッズ



実家に来て、数日が過ぎて、ようやく両親のリズムになれた。父親は90歳、母親は88歳。老いには勝てないけれど、せっせと野菜を育てて二人だけで暮らしている。父はまだ車の運転をしている。来年の2月の誕生日に免許の更新をしなければならない。もう、無理だろうと観念しているようだ。自由が奪われるわけだから、無念だろうなあ。
娘が採れたてのトマトをたっぷりと使ったミートソースのスパゲティを作った。父親譲りで(母親ではないのです)料理がうまい。本格的なミートソースを作って、両親を喜ばせた。両親のハウスワインは、娘の父親が造る赤ワイン、レッズ(Laurel Glen Winery Reds)。このワインを料理にも使って、残りはスパゲティと一緒に楽しんだ。
最近、食が細くなってしまった母親も、張り切ってたくさん食べた。
翌日は料理下手の名誉をちょうだいしている、私が、一応、和食を作った。両親はまずいともおいしいともいわず、神妙な表情で、もくもくと食べた。
二人の料理に刺激された父がテレビを見て覚えたチキン料理を作ると宣言。張り切って作ってくれたので、驚いた。これがまたおいしかった。
ワインはアンジェリン(Angeline)のシャルドネ。オークの香りが強くなく、程よいフルーツの味があって、チキンにとってもよくマッチしていた。母はグラスに半分程度。残りは3人で、楽しく飲み干した。こういう幸せな場面をあと何年、何回持てるのだろうか。

2008年7月24日木曜日

北海道の男


今、江別の実家に娘と帰郷している。タイの旅の後、娘と成田で落ち合って東京に2泊後、北海道に帰ってきた。1年ぶりの札幌で、親友とお茶を飲んだ。タイと東京の蒸し暑さにしごかれてきた身には、札幌の夕方の涼しい空気がありがたい。丑の日だそうで、母がうな丼を作って待っていてくれるので、5時の汽車で江別へ戻った。
ラッシュアワーに入る時間帯なので、江別ー札幌間の快速はなくて、普通列車に乗った。それでも20分ほどだから、あまり苦にならない。運よく座ることができた。発車間際に、小型のスーツケースを持った親子3人が乗ってきた。私の後ろの窓側の席がひとつあいていたらしい。30代中ごろの父親が5歳くらいの男の子に「席が空いてるから座らせていただきなさい。ありがとうございます」といっているのが聞こえた。礼儀正しいお父さんだなあ、息子はいい大人に成長するだろうなあ、なんてぼんやりと考えていた。窓際の席に座らせたのは70歳ほどの老人で、この父親にいろいろと話しかける。この男性は懐かしい北海道弁で、いやがらずに適切に会話に応じている。いつもだとむすっとしたサラリーマンたちや携帯をぱちぱちしてる若い人たちで、話し声はほとんどない、なんとなく通勤に疲れたという人たちがほとんどなのに、まるで昔のローカル線に乗ったみたいに会話があったかいのだ。へー、今でもこんなにお年寄りに優しく応対する男性がいるんだなあ、それにこの北海道弁、なくなった弟みたい、いい声だわなんて、またぼんやりと考えていた。
老人がいやみなくこの家族のことを聞きだしていく。大麻出身だけれど、今は山形に住んでいるということ、そしてこの日の午後に彼の祖母が危篤だという連絡を受けて、大急ぎで山形空港へ車を2時間すっ飛ばして運よく航空券が手に入って千歳へ飛んで、千歳から札幌までの汽車にすぐ乗ることができた。今、札幌で乗換えをしてこれから祖母が入院している岩見沢の私立病院まで行くのだということを話した。
急いでいるのに普通車に乗ってしまって、何で特急に乗らなかったかと悔いる男性に、老人は「特急はこの汽車の5分前に出てしまったもんな、でもここまでうまくこれたんだから。岩見沢に着いたら、私立病院まではタクシーで1区間、10分か15分でいけるから」と慰めると、ありがとうございますと答える。
内心は祖母の死に目に会えるだろうか、間に合うだろうかと、はらはらしているだろうに、なんと優しい男性なのだろう。
山形という土地は、人々が優しい会話を交わす土地なのだろうか。
どうか彼が祖母に会えますように!かっこいい真の北海道の男を久しぶりに目にした。、

2008年7月18日金曜日

サムイ島


雨のプーケット島を後に、小さな飛行機で40分、サムイ島に移動。小さな飛行場はハワイのビッグアイランドみたいだ。オーストラリアからやってきたらしい若者が多い。プーケット島とは打って変わって、暑い!ヒスイ色の海が美しい。地元の人が、今日は特別暑いといった。肌に焼け付くような暑さ。
このリゾートMelatiは海を見渡す斜面に立っている。下り坂は歩いて降りてもそう苦にならないけれど、登りはバギーと呼ぶゴルフ場のカートみたいなのを呼んでもらって、部屋まで連れて行ってもらう。バンコクから同伴してくださっているタイのインポーターの方たちが、魚介類がおいしいローカルが行くレストランへ連れて行ってくれた。新鮮でとってもおいしいのだけれど、料理によっては、ものすごく辛くて舌が痛くなって涙が出そうになる。悔しい!ビールを飲めばよかったのに、炭酸水に氷を入れてもらって飲んだのがいけなかった。お腹を悪くしてしまった。ため息。翌日、2日間は、部屋でじっとしていた。同伴がまたローカルのおいしいレストランへ嬉々として出かけていく。それでもヒスイ色の海を眺めながら読書を楽しめた。あまり人もいなくて静か。

バイヤン・ツリーホテルのスパー


雨季であるらしく、嵐がやってきた。雨が夕方になると毎日降るという。今日は夕方ではなくて、1日中雨降り。海を見に行くことも出来ない。そこでエステとマッサージを試してみることにした。
ホテルの敷地に大きなスパー専門の建物がある。昨夜のワインメーカーズ・ディナーのときに、隣に座ったこのホテルのアシスタントマネージャーが「ここのスパーは本格的ですよ。ぜひ試してみてください」と言っていた。
広くて静寂で美しい庭園とプール。ホテルとスパーのお客さん専用のスパー料理のレストラン。若くて美しい女性が担当。つぼにぴたりと手が行く。マッサージの強さも中くらいというリクエストに応じて、ほどよい力でぐいぐいともんでくれるので、感心した。どこで勉強したのと聞いたら、スパ・アカデミーでマッサージ、エステ、それに英会話も勉強したという。Banyan Tree Spasと Angsana Spasというグループがスパ・アカデミーを中国、マッサージスクールをバンコク、それからプーケット島にも開校したのだ。
マッサージの仕方から、きちんとした訓練を受けていることがはっきりとわかる。お客さんへの対応、英語、それにタイ女性らしいきめの細かさがとてもよかった。そしてマッサージをしてくれた彼女がマッサージ終了後に、評価表を持参。管理システムも厳しいことが伺える。もちろん最高というところをチェックしておいた。
湿度の高い土地で数日間をすごしているのだから、カリフォルニアでからからに乾燥してしまった肌が、しっとりしてきていて、「もしかして皴が消える?」とはかない望みをもっていたもので、エステで皴を消してもらえるかもと期待してしまう。もちろん、現実はそんなに甘くはない。でも、いい気持ちだった。
神戸にAngsana Spa Crown Plaza Kobeというのがあるそうで、このグループがオープンしたホテル&スパだ。

2008年7月17日木曜日

プーケット島のリゾートホテル


バンコクを後にして、プーケット島のリゾートホテルへやってきた。ここでもワインとディナーのイベントが開かれた。
Lagunaとなずけられた広大な地区にシンガポールの会社がもつBanyan TreeとかSheraton など6つほどのホテルがある。これらのホテルはシャトルバスと運河を優雅に走る船で行き来できる。
バイヤン・ツリーは各部屋がコッテージ風に別れて建っていて、各コッテージに個人用のプールがついているという、豪華版のリゾートホテル。あいにくの雨で、船は運航停止。物音ひとつしない静かなコッテージでぼんやりと雨を眺める。これもまたオツなもの。
バンコクのフォーシーズンはアメリカ人と日本人のお客さんがほとんどだといっていた。バイヤン・ツリーはヨーロッパ人が多く、次にアジア人(日本人を含む)が多いそうだ。ユーロが強いからヨーロッパ人は笑いがとまらないだろうね。
このホテルで開かれたワインイベントは一般客用ではなくて、地元のライター、他のホテルのマネージャークラスが参加していた。マネージャーたちはスイス、オーストラリア、イギリスといろんな国からやってきて、プケーで勤務いるのだ。
二人のライターはイギリス人。一人は若いタイ女性と結婚。国際結婚の難しさを話し合い、すっかり意気投合。もう一人のライターはプケーについてエッセーを書いてまもなく出版されるとのこと。彼は60歳、83歳のアメリカ人女性と友達になって、毎日泳ぎに連れて行ったり、一緒に本を読んだりして楽しんでいるという。「彼女との会話が人生勉強になるし、とっても楽しいんだ。ちっとも退屈しないよ」と言う。「私もそういう女性になるわ」と叫んだら、にっこり笑って「エミコなら、なれるよ」。久しぶりに優しい言葉を聞いたわ。プケーという遠く離れた土地で異国に住む者同士の共通した感情を分かちあって、別れを惜しんだ。だから旅は面白い。

2008年7月15日火曜日

バンコクでカリフォルニアワインディナー(その2)



フォーシーズンでのワインイベント
パルメイヤーのワインの初登場ということで大手の新聞社やシンガポールの大使など、80人以上の参加で大成功。私にとってもパルメイヤーのシャルドネ、ピノ・ノワール、レッドを、一度に飲めるまたとない機会。
2005 Jason Chardonnay, Napa Valley
2005年は比較的涼しい年だったせいもあるのだろう、豊満なフルーツというより、ミネラル分が多く感じられる辛口のシャルドネだった。
マリネしたホタテに千切りの青リンゴとシャーベット添えとよくマッチ。シャルドネにアクセントとして感じられる青リンゴの味とあわせて、リンゴを添えてあるところにシェフのワインセンスが伺われた。
2005 Pahlmeyer Chardonnay, Napa Valley
コクがあって、バタリーでミネラルが感じられるフィニッシュが長い辛口。ひところのフルーツ味たっぷり、オークもたっぷり、ボーディもたっぷりという、豊満なタイプのシャルドネに比べると、少しトーンダウンされて、エレガントさも感じられた。
魚介類のバニラをアクセントにしたブイヨン。オークから出るバニラ風味と合わせていた。
2005 Jason Pinot Noir, Sonoma County
硬い印象のピノ・ノワールだったけれど、空気に触れて程よく熟したチェリーキャンディの味(甘くない)となめし皮といった、ピノ・ノワールの特色があらわれてきた。まだ酸味が多少シャープ。このワインにブリーザブルグラスを使うといいと思ったけれど、別のイベントなので使っていなかった。
ダックのコンフィ、フォアグラとぴったり。
2004 Pahlmeyer Merlot, Napa Valley
ブラックチェリー、深み、カシス、スパイス。本格派のメルロー。
子牛の胸腺、ビッターチョコレートが隠し味に使われている。文句なしにぴったし。
2004 Pahlmeyer Proprietary Red, Napa Valley
インク、カシス、スパイス、構成の良いワイン。まだまだ若くて飲むのが痛々しいほど。でも美味しい。チーズと一緒だと、うーん、いける!

今夜の料理を担当したのはフォーシーズンの料理プログラムのトレーニングを受けたタイ人の女性シェフ。フランス料理の基本にしなやかな味付けをした素敵な料理だった。
タイのサービスマナーは、優雅でいて優しくて、独特だ。

バンコクでカリフォルニアワインディナー(その1)



タイのバンコクに来ている。気温と湿度がすごく高い。タイの季節は、ホット、ホッター(暑い、すごく暑い)があるのだと、笑いながら地元の知人が教えてくれた。今はそのホッターの季節なんだそうだ。
外へ出るとメガネが曇るくらいに暑いのに、レストランやホテルはエアコンががんがんに効いていて、寒くて震えてきた。喉がひりひりして風邪をひきそう。
バンコクで2つのワインイベントに出席。
Harvey というレストランとフォーシーズンでカリフォルニアワインディナーが開催された。
弟1日目:Harveyはアメリカン料理を出すレストランで、若いアメリカ人のシェフがカリフォルニアワインとマッチするカリフォルニア料理を作ってくれた。70人ほどのお客さんが参加して、熱心にそしてリラックスして相棒の話に耳を傾けてくれた。
メニューはツナのたたきにわさび入りのアボカド、イセエビのグリル、さっと焼いたフォアグラ、ラム。タイのスパイスをうまく使って、なかなかのものだった。
アペリティフはクオディのelectra(エレクトラ)というデザートワインを炭酸水で割って、細かく切ったイチゴを入れてあった。なかなかのいいアイデア。イチゴの代わりにラズベリーでもいいかな。暑い夏の日の夕方のアペリティフにぴったり。
ツナのたたきにPine Ridgeの2007年白ワイン(シェナン・ブランとヴィオニエのブレンド)この白ワインは値段も手ごろで、とっても飲みやすい。
イセエビのグリルに 2006年Alexander Valley Estateのシャルドネ。
フォアグラと 2005年Shaferのメルロー。この組み合わせは絶対に外れがないよね。
ラムには 2005年Pine Ridge Rutherfordのカベルネ・ソーヴィニヨンと2003年 Laurel Glenのカベルネ・ソーヴィニヨン。ナパの低地、ルサフォードの華やかなカベルネとマウンテン・グレープである締まった抑制の効いたカベルネの対象が面白かった。どちらもラムによくマッチ。
デザートは クオディのEssensia(エッセインシア)とネーミングされたオレンジマスキャット。シンプルだけど甘さも程よく楽しいデザートワイン。
この夜のワインは全てEisch(アイシェ)という会社のブリーザブルグラス(空気が通過するグラス)で出されていた。我が家でもこのグラスをよく使う。まず普通のグラスで飲んでみて、もう少しワインを空気に触れさせてソフトになった状態で飲んでみたいときにブリーザブルグラス使う。そして二つのグラスを並べて、味を比べてみる。ワインによっては、ブリーザブルグラスでないほうが美味しいときもあるからだ。
2つの白ワインはブリーザブルグラスでないほうが、フレッシュなフルーツ味を楽しめたのではないかと思った。特にシャルドネは一気に新鮮さが消えてだれてしまった。メルローは華やかな香りが出て、口当たりがよりソフトになっていた。カベルネはブリーザブルグラスで正解。香りがきれいに立ち上がってきた。
タイのワインワイン文化は東京と比べると、まだまだ幼年期。でも朗らかに熱心に楽しくカリフォルニアワインを飲んでくれていて、嬉しかった。

2008年7月11日金曜日

Sun Flower Cafe




私はコーヒーが大好きだ。いろんな国へ行くけれど、まずコーヒー。それからワイン。東ヨーロッパから帰って時差ぼけが治ったので早速行きつけのカフェへ出向く。好きなカフェが2つある。この2つのカフェのカプチーノは、世界のどの国のカプチーノにも負けないくらいに美味しい。もっとも作る人によって味がとても違うけれど。今日はプラザのコーナーにあるSun Flower というカフェに行った。マルコという青年とタラという小柄な女性が、とっても美味しいカプチーノを作ってくれる。特にマルコはイタリアでエスプレッソの入れ方を叩き込まれたそうで、いい腕をしている。入り口に近い席で、向かいの公園を眺めながら、カプチーノを飲むと、ソノマに帰ったなあという気持ちになるのだ。
裏にガーデンがあって、お天気のよい日は、ローカルがランチに、そして週末はツーリストがたくさんやってくる。サンドイッチやサラダも、質がいいのだ。
インターネットもフリーだし、ここで原稿が書けると最高なんだけれど、なんせ人気のカフェなので人の出入り多くてざわざわしていて集中できない。週末に読み物をしていたら、知らないおじさんが、仕事ちゃんとやってるかい?なんて、冷やかし半分に声をかけて通り過ぎた。
だからここは友達とランチをしたりだべる場所に使っている。
木、金、土、日は夜の9時までオープンして、来月からワインも出すというので楽しみだ。ソノマに来る機会が会ったら、寄ってみてください。(別に宣伝費をもらっているわけではありません)
タイ、そして日本へ行く準備であわただしい。

2008年7月5日土曜日

独立記念日



ソノマの町の独立記念日はプラザでのパレードで始まる。娘が幼いころは人ごみが苦手な私も、娘を連れて歩道に座って、どうってことのないパレードを見物したものだ。
娘が大きくなってからは、パレード見物はパス。毎年午後の3時ころから友人たちが我が家にやってくる。今年は18人ほどがやってきた。圭子さんはカリフォルニアロールを、スーザンはデザートを、後はワイン、ビール持参でやってくる。まずはプールでひと泳ぎ。その後ゆったりと浮かんでいる。相棒はせっせとBQ チキン、ツナ、リブと、いつものように大量に作っている。私はアジア風のコールスロー、娘はポテトサラダ。毎年、友人たちが期待しているメニューなので変えない。
今年は娘の高校時代の友人が数年ぶりにやってきた。同じ顔なのに、大人っぽくなっていて、娘だけではなくて、母親の私も懐かしく嬉しかった。夜遅くに帰ってくる彼女たちに小言を言ったこともあった。その話をして娘と友人たちと大笑い。同じ年の幼馴染のリンジ一は1歳になる女の子がいる。今年は赤ちゃん、圭子さんのお嬢さんの中学生の女の子、そして私たちの古くからの友人が一同に集まって、良きアメリカの大家族風で、ちょっと気恥ずかしい感じ。
食べて、飲んで、泳いで、夜は花火大会に行く組と、我が家の残ってだべり続ける(飲み続ける)組に分かれる。私は日本で両親に連れられて花火大会に行っていた思い出が強く残っているので、絶対に花火を見に行く。娘と友人のブリジットを車に乗せて、小さな椅子、ブランケットを持って出かける。日中は暑くても、夜は気温が15度ほどに下がるので、かなり寒い。我が家もささやかながら寄付金を送った。ドンと上がる一つの花火の10分の1くらいかな?
暗くなる10時ころにどーんと花火が上がる。ピクニックをしていた人たちが歓声をあげる。花火が見える近くのレストランとか家々では、パーティをしている。花火が真上に見える野原に明るいうちから陣取ってピクニックをしている家族やグループも多い。暗くなるのを待っていると、だんだん冷えてきた。単発花火が多くて、日本の花火大会とは比べものにならないけれど、新しい形と色の花火が上がると、みんなで拍手喝さい。ソノマって、こんなにたくさんの人が住んでたの?って驚くほど、多くの人が野原に集まっていた。真上にパット開いて燃え尽きた灰が顔にかかるかなって、心配するほど花火が近くに感じられるのは、小さな町の花火大会だからこそ。
花火が終わって、若者が集まるバーに行くことになっていたのだけれど、寒いし、疲れたというので、家に帰ってきて、アルコールではなくて熱い紅茶を飲んだ。
平和で穏やかな独立記念日。

2008年7月1日火曜日

16日ぶりのソノマ


空はからりと晴れて湿度は低く、涼しい風が吹く。ソノマの気候はしのぎやすい。数日前まではいくつかの山火事の煙がひどくて、我が家の裏庭から山が見えないくらいだったという。
地元の新聞にざっと目を通す。プラザの公園に住む鴨の親子の記事。ブダペストの公園の池にいたかも親子より一回り大きい。赤ちゃん鴨にパンをあげるのは健康を害するからやめようという記事が一面に大きく取り上げられている。パンを持って公園にやってきて鴨の親子に与えるのを楽しみにしている市民が多いけれど、パンは炭水化物だけで、他の栄養分がない。でも満腹になるので、ミミズとか栄養分になるものをさがさなくなってしまう。すると栄養失調になって死んでしまうというというのだ。
次のページには、町の散歩道に面している家のバラの木が大きくなりすぎて歩行者の妨げになるから切り払うように、と市からの通告が届いたけれど、バラの木をそれほどシビアに切ることはないんじゃないのという記事をその家のカップルの写真入で掲載。
ソノマは平和な町だなあという感慨にふける。スーパーへ行っても、働いている人はとてもフレンドリーで親切。それになんといってもスパースがゆったりしていて混み合っていないのがありがたい。昨日、空港からの帰りに寄ったサンフランシスコのスーパーは人で一杯。レジの人たちもフレンドリーにしている暇はない。
少々退屈でも、やっぱりいい町。