2006年1月4日水曜日

Happy New Year!




皆様 新年おめでとうございます。良いお年をお迎えになりましたか? 私はカリフォルニア原産?のフルーでホリデーシーズンを過ごし、大晦日、元旦は大雨で迎えました。 ク リスマスイブは家族3人でナパヴァレーのセントヘレーナにテラというレストランを持つ曽根さんがサンフランシスコにアメ(雨だと思う)というレストランをオープンしたというので、予約を入れて、出かけるのを楽しみにしていました。ところが3人ともフルーに罹って、クリスマスイブは頭痛、鼻水、くしゃみに咳き、午後3時ころまでは何とか行けるだろうと気力を貫いていたのですが、遂に3人とも「これはだめだわ」観念して、泣く泣く予約をキャンセル。ソノマでの出前というとメリーピッツしかなく、サラダとパスタを注文してなんとも情けないクリスマスイブとなってしまいました。

  翌日、クリスマスはランスとサンディ の家に招かれていたので何とか出かけました。1976年のサロンのシャンパン(マグナム)で乾杯。泡はちょっと弱まっていましたが、アーモンドの香りと シャルドネの味がしっかりと残っているのが印象的でした。前菜はシャトーヌフ・デュ・パプ、97年ピノ・ノワールやローヌの赤、ジンファンデルを飲んで、 いよいよ席についてのディナー。亀のスープとドイツのリースリング、最高の出来のローストビーフ(1ヶ月熟成した牛肉だそう)を持参した1995年のポー ルホブのカベルネでいただきました。ポールホブはどんな風に熟成しているかなと期待していたのですが、やや期待はずれでした。涼しい年の印象を残してそのまま凍結質得るような幹事でのびやかな熟成間はありませんでした。2000年代の彼の造りとは多分違うと思うので、2000年代のポールホブのカベルネの 熟成を予測することはできません。デザートのころには、私はもう目を開けていられなくなって、ベッドルームでちょっと横になるつもりが寝てしまって、帰る よと娘に起こされる始末。その翌日、26,27,28日と連続のパーティ、29,30、31日と元旦のパーティ用の自己流おせち料理作りに没頭。1月4日の今日、よくぞ持ったものだわと感心しています。

  31日はランスの家で恒例のニューオリンズスタイルのニュー・イヤー・イブのディナー。ランスとサンディの家の素晴らしい庭は、前夜の大雨で丘から流れてきた激流ですっかり破壊されていました。 ニュー オリンズのスパイスを使ってロブスター、サヤインゲン、とうもろこし、にんにくなどをまるごと大きな鍋でゆでる。それをビニールと新聞を敷いたテーブルに広げて、手で裁いてべる。食べ終わると新聞をくるくると巻いてゴミ箱へぽい。きれいなテーブルになったところで、あらためて赤ワイン、チーズ、デザート などを食べながら、新年を迎えるというのが私たちの慣わしなのです。この夜のゲストは13人。よく気心の知れた仲間たちで本当に楽しい。ハーフムーンベイ に住む友人が作ったチョコレートムースは最高に美味しかったあ!このカップルはドイツ系だそうで、ドイツの習慣だということで、秒読みが始まるとテレビの 前で一口サイズに切ってあるニシンの酢漬けを爪楊枝に刺して、口元に持って待機。これをするとお金の心配がなくなるのだというので、私もあやかろうと食べ ることにしました。「3、2、1、ハピー・ニュー・イヤー!」でばっとニシンの酢漬けを口に入れました。甘酸っぱくて悪くない。隣でニシンの酢漬けなど口 にしたことのないリサが「私も」と一緒にばっと口に入れて、「ギャー!まずーい!」と叫んだので大笑い。1996年のドンペリニョンで乾杯。きめの細かい 泡、イースティで、それでいてフレッシュで軽やかなシャンパンでした。

  2006 年1月1日も大雨。カレラのジャシュはホリスターの家から参加する予定だったけれど、「僕は今日はどこへもでかけないことにした」と電話がかかってきまし た。バークレーの友人は嵐は終わって雨降りのようだから行くよと電話があったのですが、1時間後に途中で道路が閉鎖になったから断念して引き返すという電話。グレン・エレンに住む2カップルは床まで水が浸水して、泥だらけで家具の移動にてんてこ舞いで行けないと電話。35人がやってくるはずだったのが、な んと来客予定の10人が来られなくなってしまいました。 それでも25人が集まって、日本酒、シャンパン、白ワイン、赤ワイン、ビールと、みんなたくさん食べてたくさん飲んでました。まめまめしく働くようにと黒豆 を例年通り白人の友達全員に強制的に食べさせました。驚いたのは、昆布巻きが好評だったことです。毎年、友人たちは私のおせち料理に馴れていくようで、嬉 しい気分です。「僕の大好きな1月1日の過ごし方なんだ」と大男が嬉々として、私の料理を食べてくれるので、くすぐったい気分です。 

  ソノマ、ナパを始め、数カウンティが洪水の被害を受けました。カリフォルニアは日本と違って台風が毎年来るという気候ではないので、集水溝の設置などがきちんとされていないので、大雨が降ると小さな川まで氾濫してしまうのです。 今は、損害を受けた家の修理、洗浄に関心が集まっているので、ブドウ畑の被害の報告は後になるでしょう。今のところ、大きな被害を受けたワイナリーのニュースは耳に入っていません。 
というわけで新年を祝う余裕もなかった人たちが多く出た2006年の始まりだでした。 
  そして私事なのですが、1月5日に私は外反母趾の手術を受けることになっています。昨日、詳しく先生が説明してくれたのですが、右足なので、なんと2ヶ月間 は車の運転ができないというのです!イベントやインタビューに今までのように出かけられなくなるので、ちょっとパニック気味です。「インタビューしたい人に家に来てもらえばいいよ」とレイは涼しい顔で言います。 

今年もよろしくお願いします。

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