2010年3月28日日曜日

2010年のブドウ発芽



サンフランシスコで開かれたニュージーランドワインのテイスティングに行ってきた。3月中旬、春というより初夏の気温、21度を越える初夏の気温。カーネロス地区のサンジャカモヴィンヤードの畑のそばを通過。高気温に誘われてシャルドネの葉が数枚顔を出していた。でも明日の天気予報はまた10度前後まで下がるという。霜が降る予報は、今のところ出ていないけれど、心のどこかで心配している。
ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランの全体の印象は 基本の味わいは子供のころに良く食べたあまり良く熟していない酸味の強いグスベリ、砂糖抜きのレモネード。そしてまだとっても若いワインであることだった。
ピノ・ノワールは、強弱はあっても森の湿った落ち葉の香りが共通していた。そしてこちらもとっても若いワイン。詳しくはニュースレターに書くつもり。

2010年3月19日金曜日

サクラ祭り



ソノマ・ヴァレーのケンウッドという小さな村にランドマーク(Landmark)というワイナリーがある。高級ピノ・ノワールとシャルドネを生産するワイナリーだ。前庭は手入れが行き届いて、いつもきれいに花が咲いている。
このワイナリーのセールスマネージャー氏は前のビジネスで日本を何回も訪れていて、大の日本びいき。
あるとき、ワイナリーに桜の木があるから桜祭りをしようよと声がかかった。日本人とアメリカ人対象の年間行事にしたいと言う。
それではというので、日本の曲の生演奏、お弁当を用意することにした。もちろんランドマークのワインを楽しむ、(買ってもらう)のが究極のゴール。
3月13日に決定。前日まで激しい雨が降っていたので、桜の花が散ったかもしれないと心配。当日は良いお天気になったのでほっとしてワイナリーへ出かけた。えっ、桜の花が咲いてないじゃない。オレンジ色のテーブルクロスをかけた庭のテーブルの上に人造桜の枝が置いてある。お客様に聞かれたら、マネージャー氏は「ワイナリーの桜がまだ咲いていないから、この桜を輸入しました」といって笑わせている。
日本人より、日本びいきのアメリカ人の参加者のほうが多かったけれど、お弁当を食べながら、ワインを飲んで楽しんで帰っていった。マネージャー氏はまた来年もしようよ、年間行事にしたい」と張り切っていた。

2010年3月5日金曜日

2つのピノ・ノワール


2つのピノ・ノワール
2つのピノ・ノワールを持参して友人の家に行った
タンデム(Tandem)の Silver Pine Vineyard,Sonoma Mountainの2007年とモレー( Morlet)の Coteaux Nobles Sonoma Coastの2007年のピノ・ノワールだ。
6人の友人が集まっていた。宴もたけなわ。
一人の友人が囁いた。「エミコ、タンデムはワイナリーも醸造家も有名でよく知っているけれど、このワインは私の好きなワインじゃない。アイムソーリー!」
ちょっと重いというか、派手さがないワインだなと、飲みながら私も思っていた。
夜も更けきた。ワインが置いてあるテーブルを見たら、モレーのピノのボトルは空っぽになっていた。タンデムは半分ほど残ったままだった。
タンデムはこの日の仲間の口に合わなかったようだ。あれこれとコメントを言い合って飲むことが多いけれど、そのワインが好まれたかどうかは、何もいわなくても空っぽになったボトルが語っている。
機会があったらタンデムの別な畑のピノ・ノワールを飲んでみたい。