2010年5月19日水曜日

Wine Club




ぶどう畑は枝が1mほどに伸びて、澄んだ緑色。小さな粟粒みたいなつぼみが見える。後2週間ほどで開花だという。今年は雨がたくさん降ったので、土は水分をたくさん含んでいるから、もし開花時期に雨が降らなければたくさんの房がつきそうだ。
相棒が所属しているワインクラブのひとつに、ひょんなことからゲストとして参加させてもらった。1979年に16人で結成。今も16人が限定。以前は2人の女性がメンバーだったけれど、今は男性ばかり。女性は結婚出産があるので、辞めていったのだろう。
「結成以来のメンバーがほとんどです。辞める人はいなくて、亡くなった人が出た後に次のメンバーが入っています」と背の高い温厚な紳士が話してくれた。
結成理由は、ボルドーのワインなど一人で買って飲むには高すぎるから、若い仲間が集まって飲もうよということから始まった。今は、もうさまざまなワインを飲んできているから、今回の例会のように、変わったテーマでワインを集めて試飲している。
この日のワインはシシリー、イタリア、リグリア(イタリア北西部の州)、サルジニア、レバノン、ギリシアなどの白と赤、8種類のワインだった。
例会用のワインを買ったり、場所をアレンジしたりするのは担当者一人ではなくて、それぞれがテーマを提案してみんなが賛成したら、提案者がその例会を仕切る。そのテーマでワインを集めて、会場も決まっているけれど、時には違ったレストランで開いたりしている。
試験管でワインを分析するような飲み方ではなくて、リラックスして飲んでいた。この日はセルフサービスでケータリングで用意した料理を食べながら和気藹々。テーマによってはきっちり試飲して順位をつけて話し合う。ゆったりとしていて、いい感じ。
熟年の紳士たちはこの日だけのゲストとして認められたアジア人の女性(私)にフレンドリーできちんとそれぞれが自己紹介をしてくれた。
こういうクラブっていいよね。うらやましい。

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