2009年10月28日水曜日
2009ハーヴェストラストスパート
雨が止んで、暖かい日々が続いた。でももう10月も終わり。街路樹の葉が落ちて歩道に散り、ブドウ畑も黄色。秋がやってきた。
今週末からまた雨が降るという天気予報を聞いて、ワイナリーはラストスパートをかけてブドウを摘んでいる。2009年のハーヴェストも間もなく終了。
あちこちのワイナリーでハーヴェストパーティを開いて収穫を祝っている。相棒もクルー(ワイナリーで働いている人たち)と一緒にピッツア屋さんで祝った。そしてハローウイーン、その後、時間を1時間早めて冬時間。前日まで明るかった夕方の5時が、翌日は6時になるので、薄暗くなる。雨季、ワインカントリーに冬がやってくる。
2009年10月24日土曜日
2001 & Quilceda Creek
2006年の Quilceda Creek Galitzine Vineyard のカベルネが手に入ったから、ランスとサンディを呼んでディナーをしようと相棒が提案。7時に二人がやってきた。この日、ランスは白ワインの試飲をしたというので、半分ほどしか減っていないイタリアとオーストリアとカリフォルニアの白ワインを3つ持ってきた。まずはこのワインを4人でさっとテイスティング。悪くはないけれど、すごいということもなかった。
アピタイザーは2つ。相棒がフレッシュなホタテにさっと醤油をまぶしてこんがり焼いた一皿、ランスが、こちらもフレッシュな鶏のレバーが手に入ったからと持参して、タマネギと一緒に炒めた一皿。
白は試飲だけにして、ピノを飲み始める。2005年J.Milken (Salmon Hill Vineyard)が程よく熟成してホタテにも鶏のレバーにも良くあって美味しい。
今夜のメインワイン、2006年の Quilceda Creek Galitzine Vineyardともちろんステーキ。ステーキにマッシュルームの薄切りを乗せて焼いたもの。文句なしによくマッチ。クイルセダ・クリークはワシントンのトップクラスのワイナリー。よく熟しているけれど、プルーンを思わせる過熟香がなく、そして味わいがびっしりと詰まっている。4人でしっかり味わう。いいワインだった。
ここでディナーが終わると、平日の夜だし、普通なのだけれど、サラダを食べてそれからチーズを食べようということになった。
「ランス、セラーから好きなワインを選んで来いよ」と相棒。ランスは2001年のローレル・グレンと2001年のヴィアデアを選んだ。理由は二つの同じヴィンテージを飲み比べてみたいから。
2001年のlaurel Glenは、とってもよく熟成していて、造った本人が驚いていた。 2001年の Viaderは、まだ熟成のバランスが取れるところまでいっていないのかどうか、とってもきれいなワインなのだけれど、全員で感激するところまでは行っていなかった。
全員超ご機嫌。この夜はランスとサンディは車を置いてタクシーで帰った。
2009年10月17日土曜日
嵐とハーベスト
数日前に嵐が到来。収穫時期の雨はブドウにとって大敵。天気予報を聞いて、大急ぎでブドウを摘むところが多かった。特にシャルドネは雨に弱いから、これは絶対に摘まなければならない。カーネロス地区にあるドナムというピノ・ノワールとシャルドネを生産する小さなワイナリーに行ったら、オーナー兼栽培家のアナさんが「雨が降るというから、この前みたいに少し降るのなら、もう少し糖度があがるまで待とうかなと思ったの。でもよく予報を聞いていると嵐が来るというじゃない。大急ぎで摘んだのよ。摘んで本当に良かった」と話していた。彼女のピノ・ノワールはちょうど2005年と2007年の中間で、とってもいいという。2005年のような酸と2007年のようによく熟してるのだけれど過熟じゃないのだという。期待したい。
大手の優良ぶどう園ベックストファーはラジオのインタビューに答えて、大方のブドウは摘み終えたけれど、カベルネはまだ残っているといっていた。
ローレル・グレンもまだ摘んでいないカベルネが残っている。小さなワイナリーなので、発酵タンクが二つしかない。そのタンクが一杯で、摘んでも発酵するタンクがないからだ。それで涙ながら、カベルネを雨にさらした。カベルネはシャルドネに比べると、雨には強いブドウだから、何とかししのげると思うけれど、全然、影響がなかったとはいえないだろうね。相棒はブドウは農作物なのだから、こういう年もある、自然には逆らえないよと達観。小さなワイナリーの苦しみだ。
でも嵐は1日半ほどで通過。翌日からいい天気が続いている。カベルネたちに気持ちをしっかりと持って、なんとかがんばってほしい。
と書いていたら、今日は雨。朝方に摘む予定だったローレル・グレンのブドウは、また、待機中。ため息。写真は秋の気配が濃くなった木々、とカーネロス地区の葉が黄色になったシャルドネの畑。
2009年10月4日日曜日
もう秋
10月に入った。日は相変わらず燦燦と注いでいるけれど、風が冷たい。歩道には落ち葉が目立つ。涼しい地区で、晩熟品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンを栽培しているローレル・グレンは、ようやくブドウの収穫が始まった。ここしばらく相棒は多忙。
先日、札幌から二人の紳士がワインカントリーへやってきた。気張らずにワインをよく理解していてさりげなくワインを楽しむ二人。そしてこの二人の紳士はシャンパンが(スパークリングワインも含めて)大好きだと言う。大概の男性は彼女が好きだからお付き合いに、まあ、祝い事だからというので飲むことが多いけれど、このお二人はコーヒーを飲む感覚でシャンパンを飲む。
男性が気張らずにシャンパンを飲んでいるのは、数年前にスイスの小さな町のワイン祭りが開催された由緒あるホテルのロビーでほとんどの男性がシャンパンからその日の夕餉を始めていたのを見たのがはじめてで、とても印象的だった。数ワイナリーを回って、午後4時過ぎ、「ああ、スパークリングワインが飲みたい」と紳士の一人は言った。私が好きなスパークリングワインの一つ、Domaine Carneros の2003年 Le Reveをワイナリーの夕日が見えるテラスで飲んだ。どんなワインもオープンに楽しんでいられる二人の紳士に感激。
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