2009年10月17日土曜日

嵐とハーベスト



数日前に嵐が到来。収穫時期の雨はブドウにとって大敵。天気予報を聞いて、大急ぎでブドウを摘むところが多かった。特にシャルドネは雨に弱いから、これは絶対に摘まなければならない。カーネロス地区にあるドナムというピノ・ノワールとシャルドネを生産する小さなワイナリーに行ったら、オーナー兼栽培家のアナさんが「雨が降るというから、この前みたいに少し降るのなら、もう少し糖度があがるまで待とうかなと思ったの。でもよく予報を聞いていると嵐が来るというじゃない。大急ぎで摘んだのよ。摘んで本当に良かった」と話していた。彼女のピノ・ノワールはちょうど2005年と2007年の中間で、とってもいいという。2005年のような酸と2007年のようによく熟してるのだけれど過熟じゃないのだという。期待したい。
大手の優良ぶどう園ベックストファーはラジオのインタビューに答えて、大方のブドウは摘み終えたけれど、カベルネはまだ残っているといっていた。
ローレル・グレンもまだ摘んでいないカベルネが残っている。小さなワイナリーなので、発酵タンクが二つしかない。そのタンクが一杯で、摘んでも発酵するタンクがないからだ。それで涙ながら、カベルネを雨にさらした。カベルネはシャルドネに比べると、雨には強いブドウだから、何とかししのげると思うけれど、全然、影響がなかったとはいえないだろうね。相棒はブドウは農作物なのだから、こういう年もある、自然には逆らえないよと達観。小さなワイナリーの苦しみだ。
でも嵐は1日半ほどで通過。翌日からいい天気が続いている。カベルネたちに気持ちをしっかりと持って、なんとかがんばってほしい。
と書いていたら、今日は雨。朝方に摘む予定だったローレル・グレンのブドウは、また、待機中。ため息。写真は秋の気配が濃くなった木々、とカーネロス地区の葉が黄色になったシャルドネの畑。

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