2010年2月28日日曜日
Napa Valley Premiere Auction
今年で14回目を迎えた業界用のオークションに今年も出席。6月に開催されるチャリティ・オークションとは違ってワインショップ、レストラン、ディストリビューター、インポーターが参加するオークションで、2008年のまだ樽で熟成中のワインを試飲して、オークションで買うというシステム。落札された収益金はナパ・ヴァレー・ヴィントナーズ・アソシエーションの資金となる。
不況の影響で、今年の落札価格はどうかなと思っていたのだけれど、トータルは昨年より30%増とか。シェイファーのロット(5ケース)が3万7000ドルで落とされた。これが今年のオークションの最高落札額だった。全部で200ロット。半端な規模じゃないよね。
樽からの試飲で感じた2008年ヴィンテージの感想はニュースレターに書きます。
www.winetalkcalifornia.com
2010年2月22日月曜日
バレンタインデー
バレンタインデーが終わって、義理チョコをもらった男性がお返しをする日があるとか。日本を離れてひさしいので、それが何日なのかわからないけれど、ご苦労様っていう感じでほほえましい。
当地のバレンタインデーはカップルで祝うようだ。そしてお返しの日はなし。我が家はサンディエゴから数日の休暇で帰ってきた娘と3人で祝った。
料理好きの相棒がディナーを料理してくれた。ビーツとゴートチーズのサラダは見た目は短時間で出来そうだけれど、ビーツをオーブンでじっくりとローストして皮をむいてと、結構時間がかかったらしい。このサラダにあわせてアリエッタの2007年のOn the white keys という白ワイン。とってもよく出来た白ワインで、サラダにぴったり。
メインは娘のリクエストでビーフ。ビーフにはもちろんカベルネ・ソーヴィニヨンがいい。フォーマンの2005年のカベルネ・ソーヴィニヨンを開けた。フォーマンのワインは、常に質が安定しているのではずれがない。信頼できるワインで文句なし。
デザートはフルーツタルト。エスプレッソで締めた。オリンピックが始まっていたので、確かアポロ・オノのレースを見た。バレンタインデーにチョコレートは欠かせない。ダークチョコにソースリート・キャニヨンのジンファンデルのレート・ハーベスト。ポートワインより軽やかで飲みやすいので、チョコを食べながらちょっと飲みすぎ(特に娘は)。平穏な家族のバレンタインデーだった。もっとも翌朝、レートハーベストのせいにするのは不公平だけれど、ちょっとだけ二日酔い。
2010年2月2日火曜日
ワイン列車と政治
CNNのニュース番組を見ていたら、ナパ・ヴァレーのワイン列車の写真が画面に出た。マッケーン元大統領候補が、オバマ政権が景気刺激策として補助金を出しているプログラムのワースト11にナパのワイン列車をあげていた。ナパのワイン列車は地元の住民にあまり歓迎されていないから、政府の補助金をもらってまでビジネスと大きくしようとは思ってないはずで、おかしいなあと思いながらニュースを見てた。CNNのレポーターがナパまで来てワイン列車に乗って取材。
事実無根の糾弾だった。ナパのワイン列車には1銭(ペニー)も使われていないという。補助金はナパ川の洪水防止工事に使われているのだった。ナパ川は大雨が降るごとに洪水を繰り返していた。ブドウ畑も被害を受けていた。その曲がりくねった川をまっすぐにして、洪水防止の工事が今も続いている。最近はナパ川氾濫のニュースが聞かれなくなっていたから、工事の効果が出ているということなのだろう。
マッケーン元大統領候補のスタッフは、もう少し良く調査してから、こういう糾弾をしたほうがいいと思うけれど、ワシントンの政治にナパが出てくるまでに、ワイン産業は成長したということでもある。変なところで感心。
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