2008年10月16日木曜日

セントラル・コーストの2つのワイン


11月中旬に東京と大阪でソムリエ協会主催のサンタ・バーバラ・カウンティのワインセミナーの講師をさせていただくことになっているので、1週間、サンタ・バーバラ・カウンティにいる。よく耳にするブドウ畑についてもある程度、土地勘がついた。道はナパのように混んでいないし、リラックスして走ることができるのが嬉しい。映画「サイドウエイ」以来、高い人気を持つピノ・ノワールが造られているサンタ・リタ・ヒルズとそこにある小さな街にもすっかり馴染んだ。サンタ・バーバラ・カウンティへ行く途中で海辺の町に住んでいる友人宅に寄った。イチジクを使ったラムの料理、アルグラとゴンゾーラチーズのサラダ、プチトマトにモッツレーラチーズをつめてバジルのみじん切りを飾った前菜を自ら料理してごちそうしてくれた。この料理にマッチすワインとして、近くのスーパーでセントラルコーストのシラーとソーヴィニヨン・ブランを買った。アロヨ・グランディにあるタリーはかんきつ類の香りと味が程よいシャルドネと派手さを抑えたピノ・ノワールを造るワイナリーとして知られている。ソーヴィニヨン・ブランはどうかなと思ったけれどなかなか美味しかった。シラーはパソロブレスにあるアデライダ。パソロブレスは温かい地区のジャミーなシラーの産地といわれているけれど、このワイナリーは、多分、高地に畑があるのだと思う。なぜなら十分に熟したブドウの味なのだけれど、程よい酸味がきちんと感じられたから。前菜にソーヴィニヨン・ブランはよくマッチ。香りがあまりないかなとふと思っていたのだけれど、空気に触れるにつれて、香りが立ってきたし、酸味にサポートされたフルーツの味が美味しく楽しいワインになってくれた。シラーもイチジクの入ったラムにぴったり。こちらも酸がきれい。女性の顔が印象的なラベル。
酸味が特色のワインを飲みにサンタ・バーバラ・ワインカントリーへ行く助走の楽しいディナー。

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