2008年10月5日日曜日

ハーベスト、不景気、選挙



もう10月になった。ハーベストは終わりに近づいている。ローレル・グレンは10月1日(水曜日)に終了。とても短期間のハーベストだった。毎日車で通過する道沿いにあるブドウ畑(ケンウッド・ワイナリーの畑)は、例年だと、「わあ、まだ摘んでない」と思いつつ見るのだけれど、今年はローレル・グレンより先にブドウの房が消えていた。ローレル・グレンは山の中腹に畑がある。太平洋が近く、晩熟品種であるカベルネを栽培しているので、通常、摘む時期が遅いのだ。それが、今年はもう終わってしまった。道沿いの畑を見て気がついたのだけれど、早くにブドウを摘み取った畑のブドウ樹の葉はまだ青々としている。糖度があがったので、もう少し置いておきたいと思っても摘むしかなかったのかもしれない。
そして昨日と今日、雨が降った。
近所のブドウ畑の所有者は今週末に摘むといっていたけれど、雨で摘めなかっただろう。彼は小さなよく知られるワイナリーの醸造責任者なので、週末しか自分のワインを造れない。それに友達を呼んで摘むから、週末しか手伝いに来れないのだ。個人経営の小さなワイナリーならではの難しさだ。
アメリカの経済システムが破壊されそうな雰囲気で、不景気風が吹いている。ガソリンは高いし、失業率も高い。我が家の近所の通りに売り家の札が数件見られる。こんなのは20年以上、この土地に住んで初めてだ。この影響がワイナリーにも徐々に出てくるのだろうな。
かつてない高い視聴率だったという副大統領のテレビ討論を友人の家で見た。テレビにかじりつきの私のために友人の夫は料理をしては、わざわざ運んでくれるという親切さ。
このとき飲んだ2つのピノ・ノワールはとても美味しかった。
サンタ・バーバラ・カウンティ、サンタ・マリア・ヴァレーの
J.Wilkesとアンダーソン・ヴァレーのBreggoのピノ・ノワール。小さなワイナリーだ。どちらも涼しい地区のピノで、酸味がきれい。それでいて十分に熟したブドウの味がある。涼しい地区だから酸を保ちながら、ブドウが熟するのだろう。
不景気はブッシュ政権の責任だから、選挙は民主党に有利。でも初の黒人大統領をアメリカの市民は認めるのだろうか。カリフォルニア、そしてソノマはなんていったって、リベラルな人たちが多いから民主党候補のオバマが勝つ。彼はとてもハンサムだよね。頭もすごくいいしね。

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