2008年11月2日日曜日

心を温めてくれるワイン



収穫が終わって、ブドウ樹の葉が黄色くなって、そして初雨が降った。晩秋。ハローウイーンが終わり、感謝祭がやってくると、あっという間にクリスマス。そして2008年が終わる。ため息。
テレビは大統領の選挙の話で持ちきり。初黒人大統領が誕生するのだろうか。するといいなと期待している。
明日から冬時間になる。そうすると夕方の6時は暗くなる。シトシト雨が降って、暗いのは、ちょっと苦手。でもそういう気分のときに、気持ちを引き立ててくれるワインを飲んだ。ドメイン・カーネロスのアイリーン(社長)とご主人のディックと一緒にソノマのESTATEというレストランでディナーをした。
ここは前はGeneral's Daughterというレストランだったのだけれど、オーナーが変わって、メニューも変えての再デビュー。新しい女性オーナーはThe girl&the fig のオーナーでもある。地元の食材を使ったイタリア料理だ。
マーティネリーのゲヴルツトラミーナで乾杯。アルザススタイルのボディとコクがある辛口の白ワイン。きりっとした酸味のある爽やかワインより、この夜はこういう口当たりがグリセリンのようにとろっとした白のほうが、気分に合う感じ。アンティパスタ、特にベビータコの一品とよくマッチ。
アイリーンが持参してくれたフェイマス・ゲートのピノ・ノワールはちょっとスモーキーでダークチェリーの味と香りがする。サンタ・バーバラ・カウンティのピノ・ノワールにくらべると、酸味がソフトで、ワインにふくらみがある。産地の特色の違いだ。優しく包み込んでくれるようなワインで、心が和んだ。ダックととてもよくあってくれた。
ソムリエさんがブラインドで飲んでみてと、ブルゴーニュ用の底が膨らんだグラスに赤ワインを注いで持ってきてくださった。相棒が即「イタリアワインだ。ネビオッロ」といった。当たり!どうしてと聞いたら、イタリアワインの香りがするという。なるほど。
暗くて、シトシトピッチャンの雨の中、友人とのディナー、ワインが心を温めてくれた。

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