2008年9月8日月曜日
サンタ・バーバラ・ワインカントリー その1
仕事でサンタ・バーバラのワインカントリーへ行ってきた。そう映画「サイドウエイ」の舞台となったワイン産地だ。で、ピノ・ノワールブームを巻き起こした。この地区はピノ・ノワール、シャルドネ、そしてシラーが有望だと私は思っている。もちろん、良質のソーヴィニヨン・ブランやピノ・グリや、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンといったワインも造られているけれど、数から言ったら、やはり上に書いた3種類だと思う。
ワインの質のレベルが全体に大きく上がっていた。プレミアムワイナリーは各ワイナリーのスタイルを確立し始めている。
海からの影響を強く受けるので、早い時期に熟するブドウが主なのだけれど、それでも収穫が、ようやく始まったという時期だった。ナパやソノマのもう少し温暖な栽培地区では、早熟品種の収穫は始まっている。
まだまだサイドウエイの影響が残っている。映画のシーンでアメリカインディアン風の衣装を来た男性がバラックみたいなテイスティングルームでワインを注いでくれたら主人公のマイルズはワインお宅そのものといった感じで香りを嗅いで、あれこれ薀蓄を述べているときに、彼の友人(売れない俳優)がガムを噛みながらワインをごくりと飲み込んだシーンがあった。そのシーンでテイスティングに使われたのが、昔のサンフォード、今のアルマ・ロサ・ワイナリー(Alma Rosa)だ。アメリカインディアンの衣装を着た人物が、実際にそこで働いているのだ。ずうっと昔、ここへテイスティングに来たことがある。服装が独特だったこととあばら家風のテイスティングルームだったことからよく覚えている。
今も、その男性は(クリスという名前)このテイスティングルームで働いている。ちょっと垢抜けた感じ。「サイドウエイの映画ヒット以来、いろんなマスコミがあなたの写真を撮りにやってきたでしょう?」と聞いたら、「イエス」、「私も写真を撮ってももいい?」「もちろん」というわけで、なれた感じでカメラに収まってくれた。
ワインのほうはピノ・グリが良かった。どのワインもエレガント(繊細)で辛口。大人の味のワインだった。約束の時間に30分遅れて駆けつけたら、待っていてくれた素敵な女性キャロリンがここでは遅れてくることはちっともいけないことじゃないのよとリラックスした態度でいう。こういう自然体でワインにかかわる人たちが減ってきているので、ほっとしたと同時に昔のナパやソノマを懐かしく思い出した。
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