2008年9月14日日曜日
熱気球
日本からお客さんがいらして、一緒に熱気球に乗った。初めての経験。素晴らしいの一言。
朝、5時45分にナパのカジュアルレストランに集合。まだ暗い。そして寒い。手続きを終えて、用意されているパン、シリアル、バナナ、コーヒー、紅茶をいただく。でも3-4時間、トイレのないところへ行くので、飲み物は控えた。セーターにジャケットを着てもまだ寒い。日本からのお客様がカイロ?を持ってきていて、1枚下さったので、それを腰の位置に入れたら、とても温かかった。素晴らしいアイデア!この朝は、20人ほど集まっていた。人数が多い日で、2回に分けて飛ぶという。ナパは雲と霧が多く、飛ぶことが出来ないので、内陸の霧がない場所から飛ぶというので、ヴァンで45分ほどかけて移動。内陸は霧がかかっていないというのは本当で、ヴァンの中で居眠りをしていて、ふと外を見るとオレンジ色の朝日が昇りかけていた。ヴァンが5台ほど、先に着いていた。空高く浮いている熱気球は、地面から見るとそれほど大きいものとは思われない。でも実際に見るととても大きい。
準備中の熱気球はぺちゃんこの布の風船?の部分が平地に広げられている。そこへゴーっという音と共にタンクから赤い火を噴出し、熱風を注ぐ。やがて気球が膨らみ始める。十分に膨らむとふわっとう感じで気球が丸くなって浮いた。気球の下についている四角いボックス(籠?)に10人ずつ乗り込む。籠の間かはラッシュアワーの電車みたいに込み合っている。籠から操縦士が熱風を注入するために火をつけた赤いガスの炎が見える。ゴーっという音と共に気球が簡単にするすると上昇した。高さが305mほどまで上昇したときにガスを止めた。とても静かだ。果樹園や川や森や遠くの山が見下ろす。揺れもせず気持ちがいい。高度恐怖症気味の人は下を見ると怖いといっていた。私と友人が下を覗き込んで見るのさえも怖がった。
苗木を育てている農園の畑は四角い絨毯のパッチワークみたいに見える。海岸沿いのブドウ栽培地区を離れているので、ブドウ畑よりもアーモンドや果樹園、牧草地帯が多い。サービス精神たっぷりの50代(に見えた)のパイロットは木の枝に手が届くところまで下降してくれた。この会社から5つの熱気球が飛んだので、他の気球が高くなったり低くなったりしながら飛ぶのが見える。他の会社の模様と色が違う気球も飛んでいた。広大な景色に向こうに気球がぽつんと見えるかと思うと、私たちが乗っている気球の陰が下に見えたり、他の気球が追いついてきてたりする。
1時間ほど乗っただろうか。着陸することになった。着陸時はパイロットのほうを向いて、籠の内部の側面についている手すりにつかまってひざを少し曲げるようにという指示を受けた。そろそろ降りるかなと思っていたら、なんだなんだ着地するはずの茶色の空き地を通り過ぎてトウモロコシ畑のほうへ行ってしまうではないか。着陸をミスったのだ。後ろに来ていた気球は予定地に着陸。私たちの気球は再び上昇して次の着陸地へ向かう。家畜用の牧草を刈り取って地面に干してある牧草地に着陸。衝動は全然なくてやわらかくふわりと地上に着いた。
迎えのヴァンが先に来て待っていた。これから希求に乗る人たちがヴァンから降りて、並んで待っている。一度に全員降りると気球が浮いてしまうので、2人降りて2人乗るというのを繰り返して乗客10人の交代が終了。ふわっと空に向って上昇していった。私たちはヴァンに乗ってナパの集合地まで帰った。朝の9時。ナパに近づくと霧がかかっていて太陽が見えない。用意されていた朝食、いり卵、ソーセージ、ベーコン、パンケーキ、スイカとメロン、コーヒー。紅茶、オレンジジュース、シャンパンをいただく。今朝は4時起きだったからお腹がすいていた。地元に住んでいると、わざわざ早起きして熱気球に乗ろうなんて考えないから、今回、お客さんと一緒に熱気球を体験できて楽しかった。乗っている時間より、待ち時間と移動時間のほうが長いのが、ちょっと難。お昼ころになると真っ青な空と強い日差しが照りつけた。小1時間で、これほど天気が違うのだということを実感。
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