2008年9月10日水曜日

サンタ・バーバラ・ワインカントリーその2



ベージュ色の小高い山と砂地が続く、サンタ・マリア・ヴァレー。潅水設備がなければ何も栽培することが出来ない土地。この土地にオーボン・クリマとキューペがある。有名ブドウ栽培農場、ビエン・ナシドのブドウ畑の中を通過して、倉庫のような建物の前に着く。午前11時30分。発酵タンクやプレスが建物の横の広場に並んでいることから、ワイナリーだなと想像する。
ここでいつものようにジム・クレンデネン氏がせっせと料理をしていた。彼の料理は半端じゃない。毎日、ピクニック・テーブルにビニールのテーブルクロスをかけたテーブルをカジュアルランチに招かれたゲストが囲む。そして彼のワイン、招かれた客が持参したワイン等がずらりと並ぶ。
今日のメニューはシーザーサラダ(アンチョビを使ったドレッシングは本格的)、彼が育てたトマトとモッツレーラチーズのサラダ(トマトは豊作なようで、脇の棚にどっさりと置いてあった)グリルしたビーフの薄切り、キーシ。お腹が一杯になったので私はスキップしたけれど、デザートも用意してあった。この日は全部で20人がランチを楽しんでいた。
同じ建物でワインを造っているキューぺのボブもやってきた。
2006年のイザベル、2004年ヒルデガード、2007年クレンデネン・ファミリーのギヴェルツトラミーナ。ヒルデガードはアリゴテ、ピノ・グリ、ピノ・ブランをブレンドしたユニークな白ワインだ。ミネラル、アーモンドほど良い酸味がする、力強い白ワインだ。ジムのお嬢さんの名前をつけたイザベルはフルーティで、お嬢さんのように若々しくてきれいなワインだ。キューぺ(Qupe)の2007年ビエン・ナシド・クヴェ(Bien Nacido Cuvee)と名づけた白ワインは香り豊かで酸味が程よく素敵なワインだった。ヴィオニエ(67%)とシャルドネ(33%)のブレンドだという。
今年で3年目になるというインターンみたいな男性がいた。ロスアンゼルスのSONAというレストランのソムリエだそうで、ただハーベストをで手伝っている(修業している)という。自分のラベルでもワインを造っている。LA FENETRE(窓というフランス語)というラベルだそうだ。2008年は3000ケース造ったというから、結構の数量だ。シャルドネ、ピノ・ノワール、シラー、カベルネを造っているとのこと。奥様は日本人だといっていた。じゃあと写真を撮ったら、「うまく撮れたかい?」と聞くところがアメリカ人じゃなくて、フランス人かな。
今年の春先の霜による害はミニマムだそうで、収穫量は十分とジムが言っていた。

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