2008年9月17日水曜日
ワイン列車
数年ぶりにワイン列車に乗った。前と違っていたのは、ロビーで待っている間に2種類(シャルドネとロゼ)のワインがサービスされて、このワインについての説明があったことだ。ワインの説明をする人というのは、一般的にちょっと取り澄ましているか、優しそう(柔?)で品がいい、あるいは退屈!という感じなのだけれど、この男性は、どちらかというとバーでビールやウイスキーをがぶ飲みしてる、ちょっとハスキーな声の、喧嘩っ早い精悍な印象の若い男性だった。まじめに聞いている人が何人いるのだろうか。そのことを十分に承知しているようで、うまく話をまとめていた。
ラウンジ車に乗り込む。この列車で前菜を、その後、ダイニング車に移動してランチをいただいた。
私たちのグループの男性二人はブラディマリーを、女性はバシオ・ディヴィノ(Bacio Divino)のパッツオ(Pazzo)という赤ワインをオーダー。パッツオとはイタリア語でクレージーという意味だそうで、このワインのブレンドは変わっている。サンジョヴェーゼとカベルネ、それにジンファンデル、メルロー、ヴィオニエが少しずつ加えられている。フルーティで軽やか、飲みやすい。若いうちに飲むと楽しいワイン。この日のランチにぴったり。朝から女性がボトルで赤ワインをオーダーしたので、若い女性のウエイトレスさんは一瞬、意外!という表情をして、ちょっと尊敬してくれた様子。ブラディマリーはコショウとタバスコがものすごくきいていたようで、一人の男性はハンカチを取り出して汗を拭いた。その上、前菜に盛ってあった酢漬けのトウガラシを食べたら、とても辛かったようで、汗が吹き出て湯上りのような真っ赤な顔。笑いながらも、何もそんなに辛いものを出さなくてもと同情。
ダイニング車両に移って席に着く。列車で食べる料理としてはきちんと料理されていて、悪くなかった。スープかサラダ、メインはサーモン、ビーフ、ポークとそれぞれ違うものを注文。ワインはSEAVY のメルローをオーダー。このワインは列車の中では53ドル。フレームワークがきちんとしていて、十分熟したブドウの味わいなのだけれど、過熟ではなく、とてもよく出来たメルローだった。サーモン、ビーフ、ポークのどの皿にもマッチ。
のんびり食べて飲んで、いつもは車で走る道を社窓から眺めて3時間。
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