2008年6月14日土曜日

プラハの初夏


昨日、チェコ共和国の首都、プラハに到着。サンフランシスコ空港からイギリスのヒースロー空港へ飛んで、2時間の待ち時間の後、ブリティッシュエアーでプラハへ向かう。パイロットとフライトアデンダントのイギリス英語が、カリフォルニアの標準英語に慣れている耳に、クラッシックでエレガントに聞こえる。相棒にそういうと「気取ってスノビッシュ」と切り返す。機内のミュージックもいい感じのクラシック。初めて訪れる東欧という意識もあって、気持ちも、クラシック?に変わっていく。

プラハの空港は小さくて、なんだか故郷の千歳空港みたい。そういえばストックホルムもそんな感じだったなあなんて考えながら入国手続きの列に並ぶ。

旅の楽しみ方は二つあると思う。ひとつは出発する前に、歴史、見所等をチェックして、その土地に着いたら、その知識を確認するために訪れる。もうひとつは予備知識なしで、訪れて、まっさらな印象を楽しみ、関心や興味をもった事柄を、後からチェックする。私は後者の旅。

気温は摂氏10度。真夏のソノマから来て、突然、冬のソノマに逆戻り。緑がみずみずしい。ホテルにチェックインをして、早速、町へ繰り出す。町並みは整然としていて清潔。札幌の南北、東西の町に慣れているので、放射線状に広がっている路地に気の向くまま入っていくと、方向感覚が完全にずれてしまう。長い歴史を経て磨り減っている石畳の道は、ハイヒールの敵だわね。

ヴルタヴァという河を挟んで町が二つに分かれていて、私たちのホテルはオールド・タウンのあるほう。河にかかっている橋が、またいい。美しい緑色の河に沿って、ホテルから15分ほど歩くと、飲食街に出る。冬のジャケットを着た人たちがのんびりと歩いている。金が屋根に張られた国立劇場は歴史の重さと気品を備えている。カルラブ・モスト(発音は正しくないかも)橋を歩いていたら、小柄な70歳代らしい女性が、私を見て橋の向こう側を指差した。教会の塔の右側に直立に虹がでていて、塔の後ろに夕日が見えた。半円ではなくて、直線に上に上がっている虹を見たのは初めて。

着いたばかりなので、広場の名前がわからないけれど、金色の大きな時計が美しい教会がある広場に大きなスクリーンが張られて、サッカーの試合を中継していた。大勢の人がその広場のカフェに陣取って観戦。私と相棒はその人たちを鑑賞?しながら夕食。どこへ行ってもまずお目にかかるのはピルスナーのビール。私は同社が生産しているというボヘミアン・ブリュットというスパークリングワインをオーダー。フルーティで思ったより飲みやすい。グーラッシュというジャガイモと牛肉をよく煮込んだスープ(これはおいしかった)。今まで見たことがなかったのでオーダーしたのは、魚介類のピッツア。写真がないのが残念だけれど、ムール貝、小エビが殻つきのままのっている。それにイカ、白身の魚。サンフランシスコで食べるチョピーノという魚介類のスープが、ピッツアに変身したという感じなのだ。食べてみた結果?ムール貝や海老の汁が出て、かりっとしているべきの底の部分が柔らかになってしまっていて、あんまり感激しなかった。

ソビエトにコントロールされていた共産主義の時代を経て、資本主義に転向した国。資本主義まっしぐらのアメリカとの、ニュアンスの違いなんかが少しでも知ることができたらいいかな。チェコでもワインを生産しているけれど、自国で消費するのがほとんどのようだ。ワインもどんなものか味わってみたい。

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